Ha-Art Project by りょうき歯科クリニック|~歯科医療とアート~

りょうき歯科クリニック

ハミングバードの画像

『Humming Bird』

「現代の琳派」の異名を取る木村英輝画伯による作品。
当院の理事長がアバンギャルドで観たものに驚きや衝撃を与える作風に感銘し、クリニックの建設時に最初の作品として木村画伯に依頼し描いていただきました。

ハチドリの一滴という南アメリカの先住民に伝わるお話をモチーフに描かれた当院受付1階と診療室の吹き抜け2階にまたがるインパクトのある大作です。

琳派とは、古くは俵屋宗達が京都で確立した芸術の一派です。
江戸中期には尾形光琳が宗達の技を継承、琳派を発展させていきます。その後、光琳が没したことにより琳派が衰退し始めたかに思われましたが、酒井抱一が琳派の技に江戸人の感性を加えた独自の画風を確立し、琳派ブームを再び巻き起こしました。
琳派の代表的な絵師である宗達、光琳、抱一は、いずれも違う時代(戦国後期〜江戸後期)に生きた絵師たちです。
先人の作品に共感し、直接教えは受けないけれど勝手に尊敬して勝手に学ぶ。このつながりを後世の人たちが「琳派」と名付けたのです。

この壁画も琳派の最大の特徴である「計算された構図」を持ち、大きなインパクトを与え人々を惹きつけています。

全貌が2階に跨るダイナミックな構図

作者情報:木村英輝
京都が産んだロックな壁画絵師
1942年大阪府泉大津市生まれ。京都市立美術大学図案科卒業後、同大講師を務める。
日本のロック黎明期に、オルガナイザーとして数々の伝説的イベントをプロデュース。
還暦より絵師に。手がけた壁画は国内外で200カ所を超える。

ハチドリの一滴

森が燃えていました。森の生き物たちはわれ先にと逃げていきました。
でもハチドリだけはいったりきたり、口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います。
ハチドリは答えました。「私は、私にできることをしているだけ」

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